ももクロとの時代-2014年から10年目-

黄推しモノノフ と株

ももクロ きみゆき

ももクロのバラードと言えば、
『きみゆき』はあがると思うけど。

この曲が、出たとき
その詩の解釈で盛り上がった様子が、
ネットに残ってる。
2010年暮れから2011年初め頃かな。
(その頃は、全く僕、アイドル対象外でした。)

詩に託されたメッセージは、作詞家が
先ずは形作ると思う。
でも、その曲が、世に出た時からその解釈は、
聞く人にも託されるよね。
誰か一人の為の歌が、
聞く人それぞれに向けての歌になる
瞬間があるよね。

僕は、歌=詩が重要と思っている。
フォークソングから入ったからね。
あの頃は、メッセージソングとも呼ばれていた。
確かに、拓郎は、それまで「我々は」と唄っていた
フォークソングで、「僕は」と唄ったことに、
意味があったんだけど。
それでも、『イメージの唄』とで、
「古い船には新しい水夫が乗り込んでゆく。古い船を今動かせるのは、古い水夫じゃないだろか」
と言われて、自分なりにその意味を考えたものだ。

だから、歌を作るときは、詩が先行するか、
詩と曲が同時にできるかと長いこと思っていた。

それが、TKが、ユーロビートでヒットを飛ばしているとき、
インタビューで、曲を付くって、詩は適当に
後で作ってると聞いてぶっ飛んだ記憶が
よみがえった。
”適当”の言葉は使ってなかったかもしれないが、
僕にはそう聞こえた。

今は、曲が先行することは、普通にあることは、
知ってるけどね。
それに、冷静に考えると、曲だけで
音楽が成り立ち、また音楽の最初は曲のみ
だとも理解したけどね。

それでも唄の中の詩は重要だな、
僕にとって。

あ、フォークも他の音楽と分類できるよな、俺。

きみゆきは、良い詩だよ。
曲と、ももクロの歌唱と相まって、
雪降る街で、他人に想いを寄せる情景が浮かんで来るもん。