問題作。
問題作でしょう。普通に。
暗く、地を這うように始まる。
単にマイナーな歌という暗さじゃない。
唄い出しが暗い歌と言えば、ももクロでは『白金の夜明け』があるが、
『白金の夜明け』は、最後明るく前向きになる。
けど。
この『魂のたべもの』は、最後まで暗い。
岩里さんが、ツイッターで述べたのが、
一年ほど前『魂のたべもの』というタイトルが浮かび、ももクロのために詩を書いたそうだ。
作曲家は、これも、ももクロではおなじみ、横山克さん。絶望から這い上がり、地に足を付けて立ち上がるのが最初のモチーフだったと。(月刊エンタメ 19年6月)
そして、音へのにこだわりとしては、ブルガリアまで行き、40人のストリングスとブルガリアンコーラスの録音を行った。広いスタジオと、大編成が必要だったと。
ももクロ自体の歌唱は、つぶやくように。
それにしても、『魂のたべもの』。
食べるということは、魂には”口”があるんだ。
”目”はあるのか?”鼻”は?
口だけが大きくあり、あとは黒色か灰色の、
球体のような、あるいは、アメーバのごとく。
それが何かにむしゃぶりついている。
食べているものは、何だ?
それは、愛や夢や、希望だ。
ももいろクローバーZ / 『魂のたべもの』MUSIC VIDEO from「MOMOIRO CLOVER Z」 Short ver.