シン・エヴァ観てきた。
圧倒的な映像の美しさと、
圧倒的な構図の激しさと、
圧倒的なわからないストーリー。
僕が映画版のエヴァに求めているものが全て詰まって、
2時間以上その状況に身を委ねるのだから満足ですよ。
事前にSNSで盛り上げっていたトイレ問題なんか、皆無ですよ。
そんなの忘れるって、この映画を見ていたら。
『シン・エヴァンゲリオン劇場版』『Q :3.333』版予告・改2【公式】
僕は、TV版を通っていないので、新劇場版の『序』を何気に見に行ってはまった。
その時も思った、なんて訳が分からない映画だ。
でも、なんて美しい絵で、躍動感がすごいんだ。
同じ形のものが、同じ動きをし、少しづつずれて動く絵の不思議さは何だ。
そして思った、『シンジ!大人になれよ!』
でもシンジ14歳なんだ、仕方ないよな。
その後、『破』『Q』
そして、この前NHK プロフェッショナル。
《アングル》なんだね。庵野さんがこだわっているのは。
それで、僕は納得した。僕が、最初観て、そして今回も観て、心掴まれたわけは。
あの圧倒的な映像の動きは、こだわりぬいた《アングル》の賜物だったんだ。
他では見たことがない角度で覆いかぶさってくるように降り注ぐような映像の正体は。
それにしても、
徹底的に中二病の映画だった。
圧倒的に中二病の映画だった。
僕は、この映画を見ていて、
ずっとシンジに、
《大人になれよ》と、つぶやきながら見ていたので。
《大人になれてよかったね》と。
まぁ、それにしても感動的に中二病の映画だった。
最後は、爆発的に中二病の映画だった。
中二病を経て、大人になっても、
ずっと中二病的なこじらせ感情は、心のどこかにあるんだろうな。
誰だって。それが大人になって現れるか、ずっと潜んだままで終わるかの違いで。
僕だって、今も、数年に一度は、変なことにこだわって、自分自身を追い込むことがあるからな。
ただちょっと、ゲンドウの大人になってからの中二病が、人の想像を超えていたんだな。ちょっとやりすぎだったんだな。
最後が爽やかでよかった。
庵野さんがプロフェッショナル内で、自分でスマフォ片手で撮影しながら駆け上がった階段が、あってよかった。