小学校に入る前の女の子が。
意味も解らず耳だけで聞いて覚えた言葉をかけてきて。
”ガンバって”
それを聞いて。
元気な時は、可愛いねって言いながら頭をなでるだけなのだが。
色々あって、心が弱っていて。それを隠すためにいっぱいいっぱい心を張り詰めていたけど、その”ガンバって”が、いっぱい空いてた小さな穴から心の中に滲みこんで、同時に張り詰めていたものから空気が抜けて行った。
そんな感じ。
唄い出しの夏菜子の声を聞いて、
泣きそうになる。
実際の歌詞は、歌の主人公が、『もう無理』って歌ってるけど。
聴いてる方も、自分に置き換えて『もう無理』って、素直になる。
”Show”が、テーマの新アルバムの本編最後を飾る歌。
オリジナルは、Lenkaの2009年に出した歌。
Lenka - The Show (New Version)
これを、日本語にEMI K..Lynnさんが、訳した。
人生上手く行かないけど。
でも、楽しみましょと歌う。
1曲目の ”ロードショー”でも書いたけど、
ももクロには珍しく洋楽をもとにした歌を、このアルバムでは2曲持ってきて。
その2曲が、1曲目と本編最後に配置されていて。
その両方が【ショー】で。
このアルバムは、大人になったももクロが、今だからこそ歌える歌を、
”ロードショー”から始まり12曲並んできたのだけれど。
歌声も大人っぽくなって。
でもこの歌は、一気に幼くしてきた。
いや、歌詞の内容はね、ある程度人生経験をし、その途中で挫折を味わった人が歌えるものだと思う。
その意味で、今のももクロが歌うことで、感情移入ができる。
でもさ、唄い方は夏菜子に限らず全員幼さを出してきてる気がする。
幼さ? いや、やっぱりこれは、優しさかな?
アルバムの中で、色々な人生に起こりうることを表現して、
どちらかと言うと、人生の悲しみや苦しみの方をフューチャーして。
(1曲前が”天国のでたらめ”だ)
それでも、人生を楽しみましょうとアルバムの最後に言いたかったのかな?
宮本さん。この歌を最後に持ってきて、
この歌の歌声をディレクションした理由を、教えて。
ももいろクローバーZ / 『The Show』MUSIC VIDEO from「MOMOIRO CLOVER Z」 Short ver.
僕の中で、No.1ソングは。
今も『DNA狂詩曲』で。
No.2には、『天国のでたらめ』が去年入ってきた。
でも、この『The Show』は、僕の中で『天国のでたらめ』を抜いた。